雲母唐長 KIRA KARACHO 唐紙師・トトアキヒコによるアート作品「季風の道」

唐紙のアート作品が人々を幸せにする時

平安時代、中国から日本に渡ってきた唐紙。

当時は、歌や手紙など、文字を書く為の詠草料紙(えいそうりょうし)として用いられ、特権階級の人々だけが使うことのできた特別なものでした。

 

唐紙の歴史・料紙として使われたから紙

 

その後唐紙は、人々の生活や建築様式の変化に伴い、鎌倉・室町時代の頃より衝立・屏風・襖・壁紙などの室内装飾に用いられ、また、江戸時代に入ると一斉に普及。

武家・公家・茶人・商人・町人など…さまざまな人々が、それぞれの趣味趣向を反映した唐紙を暮らしに取り入れ、人々の生活を彩るようになり、同時に、唐紙を手がける職人も増えていきました。

 

そんな江戸時代初期、唐長(唐紙屋長右衛門)は寛永元年[1624年]に創業しました。

 

唐長文様「天平大雲」の板木

 

唐長は、日本で江戸時代から唯一途絶えずに続いてきた唐紙屋であり、代々受け継がれてきた板木(はんぎ)にひとつひとつ手仕事で和紙へと文様を写し取り、襖紙や壁紙として、歴史的建造物や人々の暮らしにおいても、その唐紙は用いられてきました。

 

そして、創業390年を迎えた今年。

390年間、絶えず時代と共に生きてきた唐長の唐紙は、今もなお、人々の生活と共に新しい世界や未来へ渡るため、変化し続けています。

 

唐紙師・トトアキヒコの美術展「唐紙の美 トトアキヒコの世界 雲母の旋律 -400年のひととき-」

 

今年[2014年]の9月9日〜10月5日、東京都千代田区にある「相田みつを美術館」にて、唐紙師トトアキヒコの “アート作品” による初の美術展、『唐紙の美 トトアキヒコの世界 雲母の旋律  -400年のひととき-』が開催されました。

それは、唐紙の持つ美しさ・文様に潜む意味に “芸術性” を見いだし、平和を願う物語にのせて、2008年よりアート作品を生み出し続けている、トトアキヒコの大きな前進であり、唐紙における歴史的な、新たな機会となりました。

 

日本において、襖のことを “唐紙”と呼んでいた時代がいつの間にか過ぎ去り、家から和室が無くなりつつある今。

唐紙が “襖紙として”のまま、世界へ渡ったところで、目にした人々にとっては遠い存在なのだとトトさんは考え、誰にとってもわかる形の “唐紙の未来” を模索し、アートの世界へと道を開きました。

長い歴史の中、家の中では一歩控えた存在であった唐紙が、作品として、風や音を感じられる特別な風景となり、文様とともに心を動かすストーリーを生みだせば、世界中の人々が唐紙に癒され、チカラをも貰い、昔と変わらず唐紙が、人々と共に、美しく生き続けるのだとトトさんは信じ、作品を生み出しているのです。

 

11月はじめ、NHK の海外向けサービスである “NHK WORLD” の番組、『DESIGNE TALKS』にトトさんがゲスト出演しました。

約130の国と地域に配信されているこちらの番組では、「月」をテーマに、Andrea Pompilio さん、Shaula Vogueさんとの対談や、先の美術展にて展示された作品を数点ご紹介いただいており、こちらの写真はその1つ、『季風の道(きふのみち)』です。

 

唐紙師・トトアキヒコの美術展作品「季風の道」

 

屏風の前に佇めば、風を感じられるこの作品。

美術展開催中、多くの方々がこちらの作品と向き合い、多くを感じられている面持ちでご覧になっていた様子が、とても印象的でした。

 

トトアキヒコによる1427点ものアート作品が、美術展にて展示され、またその様子が世界にも発信された今年。

長い歴史の中多くの方々に支えられ、愛され続けてきた唐長の唐紙が、これからたどる道のりを、みなさまと共に楽しみながら、その為にすべき事を、雲母唐長一同、努めていきたいと今考えております。

 

※ 今回ご紹介しました 、NHK WORLDの 『DESIGNE TALKS』・トトアキヒコ出演回が、明日、再放送されることとなりました。

【DESIGNE TALKS(デザイン・トークス)】

下記URLよりご覧くださいませ
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/w/movie/

iPhone の方は、NHK WORLD 試聴用アプリを無料でご利用頂けます。
https://itunes.apple.com/jp/app/nhk-world-tv-live/id350732480?mt=8

[放送予定(日本時間)]

■ 12月18日(木)
8:30〜8:58
14:30〜14:58
20:30〜20:58

■ 12月19日(金)
2:30〜2:58

[番組ホームページ]
http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/english/tv/designtalks

 

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【雲母唐長(KIRA KARACHO)】

TEL:075-251-1550
MAIL:info@kirakaracho.jp
(火曜・日曜・祝日休 / 不定休あり)

HP:http://www.kirakaracho.jp
Online Shop:http://shop.kirakaracho.jp

雲母唐長のホームページでは、唐紙師トトアキヒコの “アート作品” による初の美術展『唐紙の美 トトアキヒコの世界 雲母の旋律  -400年のひととき-』の展示作品のうち、トトブルー作品『ミズハ』について、新たに掲載しております。

どうぞこちらをご覧ください。